●プラズマ由来の活性酸素種の生成
今回の公的研究機関で行われたLIH型エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー“ライトタッチ”を使った実験で新たなレーザー殺菌のメカニズムが発見されました。
水中低温プラズマで生成したラジカル酸素を栽培溶液に照射し、農薬を使用せず栽培中 に殺菌処理できる新しい殺菌技術として有望視されています。
密閉された純水中にライトタッチを照射した場合、温度は抑制されたまま化学的な変化により、水中プラズマによるラジカル酸素種が生成されていることを示唆する最新の報告がありました。
この密閉パック内の水中ラジカル酸素は、7日間残留したこともわかりました。残留の機序は、水中の窒素の活性によるものと考えられます。これは、従来のレーザーの殺菌は熱だけであるという概念を大きく変える発見です。
【参考】:白藤立教授・大阪公立大学 電子物理工学科
(液中レーザー誘起マイクロプラズマの化学反応解析)